日本国憲法という法律の意義とは何か
わが国には、多くの法律があります。
これらのうち、最も尊重されるものは日本国憲法です。
憲法は国民の基本的人権を定め、これを守る国家の統治機構が定められています。
封建社会では権力者が国民の基本的人権を軽視して恣意的に権力を行使しました。
これに対し、近代市民革命がおこり権力者の権力を抑制するようになりました。
刑罰には適正な手続きが求められ、税金には法律で定められることが求められました。
憲法はこうした市民の歴史と言えるでしょう。
ですから、憲法は他の法律と意味合いが違います。
日本国憲法は、憲法自ら最高法規と定めています。
これは、憲法に合致しない法律は効力がないという実効性があります。
さらに基本的人権を守る統治機構では、三権分立が定められています。
法律は国会が制定します。
それを行政が施行令や施行規則を定めて執行します。
法律は憲法の要請に合致しているか司法である裁判所が判断します。
この司法の権限を違憲立法審査権と言います。
こうして国民の基本的人権を守るための法律かどうかが判断されるわけです。